りすと亭バージョン 4.11.0 リリース・通信タイムアウトの設定が可能になり、異常事態に強くなる

　「メーリングリスト+電子掲示板=リスト板」を実現する「りすと亭」をバージョンアップしました。

　新しいバージョンは4.11.0となります。

　以下より入手できます。

　今回のバージョンアップの変更点をここで解説します。

サーバの管理機能で簡易HTTPD機能と、POP&SMTPのタイムアウト時間を設定できるようにする §

　これまではTCPによる通信にタイムアウトが設定されていませんでした。そのため、何らかの理由で通信相手のサーバとの通信が途絶した場合、永遠に応答を待ち続けるようなケースがありました。今回のバージョンから、タイムアウトの値(初期値は60秒)を設定することで、永遠に待ち続ける状況を回避するようになりました。タイムアウトの値は、サーバ管理者の権限で変更できます。簡易httpd機能の値と、メールサーバ通信(POPとSMTP)の値は別個に設定できます。

SMTPサーバとの通信に失敗したとき、承認待ちリストに入れる際のメールの文面に、配送しているにもかかわらずQUITコマンドでエラーになったケースについて書き足す §

　メールサーバが既に受け付けた後でエラーが返送された場合、りすと亭はメール送信に失敗したと判断しますが、メールサーバは成功したと判断する場合があります。そのような場合は、配送承認していないのに配送されたかのように見えるので、注意書きを補足しました。

SMTPサーバとの通信に失敗したとき送信者と管理者に同じ文面の説明文字列を返送していたことが不適切だったため、これを分けた §

　管理者宛の対処方法の説明が、一般利用者である送信者宛のメールの一部に埋め込まれていました。そこで、2つのケースで、理由文字列を完全に分けるようにしました。